リバタリアニズムは {政治・思想・雑誌}

政治学・経済学等では、他者の権利を侵害しない限り、各個人の自由を最大限尊重すべきだとする政治思想のことである。

この意味の時は、自由至上主義とも訳される。

哲学、神学、形而上学においては決定論に対して、自由意志と決定論が両立しないことを認めつつ(非両立説 incompatibilism)、非決定論から自由意志の存在を唱える立場を指す。

日本語ではカナのままではなく、自由意志論等の形に訳されることのほうが多い。

レッセフェールを唱え、経済や社会に対する国家や政府の介入を否定もしくは最小限にすることを主張する。

リバタリアンは自律の倫理を重んじ、献身や軍務の強制は倫理的に正しくなく結果的には非生産的であるとし、徴兵制と福祉国家には強く反対する。

なお、暴力、詐欺、侵害などが起こったとき、それを起こした者への強制力の行使には反対しない。

個人の自由と自由市場を擁護するなどというごく少数の基本事項以外、これが「正式な」リバタリアンであるとするような信条は存在しない。

細かい点については、リバタリアン同士でもよく意見が食い違うことがある。

各々のリバタリアンの主張には幅があるが、政府の権力をどこまで認めるか、市場重視か(右派リバタリアニズム)、社会連帯重視か(左派リバタリアニズム)によって分類することができる。

また日本国外では「市場重視か社会連帯重視か」という分類ではなく、自然権的リバタリアン(Right Libertarian)と帰結主義的リバタリアンというのが分類が一般的である(彼らはどちらも自由市場を支持しているが、敢えて比べるなら、右派リバタリアニズムが帰結主義的リバタリアン、左派リバタリアンが自然権的リバタリアンと通じる部分が多い)。
update:2009年08月20日